しげとく和彦
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令和2年2月25日(火)予算委員会 第五分科会(厚生労働省所管) しげとく和彦質疑

 

 

○渡辺(博)主査代理

 次に、重徳和彦君。

 

○重徳分科員

 共同会派の重徳和彦でございます。

 先週の二月二十一日金曜日、私ども野党共同会派は、菅官房長官に対しまして、

「新型コロナウイルス感染症について万全の対策を求める申し入れ」を手渡しました。

 私も、共同会派の政調会長の一人として同席をさせていただきました。その中に盛り込

 まれた項目でもありますのが、クルーズ船の陽性患者の受入れをした施設、地域を全力

 で支援することということでございます。

 具体的に念頭にありますのが、私の地元岡崎市、そこにあります藤田医科大学岡崎医療

 センターに、ダイヤモンド・プリンセス号から、今月十八日に乗員乗客の受入れを開始

 したということでございます。

 藤田医科大学岡崎医療センターはことし四月に開院予定ということでございまして、

 その前に、国の要請を受けて、PCR検査で陽性ではあるけれども発症はしていない、

 こういう方々を治癒するまでの間受け入れる、医療機関でなく観察機関として受け入れ

 る、こういう位置づけであると聞いております。

 今からの質問は、もちろん岡崎市の話でもありますが、今後同じように受け入れる施設

 や地域があった際にも十分留意いただきたい、そういう思いも含めて質問をさせていた

 だきたいと思います。

  まず、医療面での対応でございますが、今回、初日の受入れ、今のところ三日受け入

 れました、初日の、十九日未明になっちゃいましたけれども、二十四名の方を受け入れ

 ましたが、そのうち六名が、発症していない方々という一応の条件だったにもかかわら

 ず、六名の方々が肺炎の疑いがあるということで救急搬送されましたが、受入先、

 搬送先の医療機関を見つけるのに、決めるのに四時間かかったということでございま

 す。実は本日、二月二十五日からは、今度は、乗客の方はおおむね下船が済んだという

 こともありまして、いわゆるクルーの方、乗員の方々をまた本日から同じ医療センター

 で受け入れるということが決定をいたしまして、きょう二十人受け入れるというふうに

 聞いております。これは、同じように発症した方は、病院じゃないものですから、指定

 医療機関を始めとした搬送先をちゃんと見つけなきゃいけないんですけれども、大変、

 県も、県内にも一定の病床がありますけれども、本当にそれで十分なのかどうかという

 ことも含めて、これはきちんと事前に調整をして受入れを行っていかないと、もうこれ

 以上岡崎医療センターも受け入れられません、こういうことになりかねないと思います

 が、ちょっと加えて言いますと、県単位で調整しづらいものもあります。他県の医療機

 関も含めて、国においてしっかりと事前に調整すべきじゃないかと思いますが、

 いかがでしょうか。

 

○吉田政府参考人

 お答えいたします。

 まず、今委員御指摘いただきましたように、今回、藤田医科大学岡崎医療センターに

 おかれましては、私どもの要請に応じて、患者の方々の受入れをいただきました。

 陽性で無症状とはいえ、患者の方々を受け入れていただきました。非常に、地元関係者

 の方々の御理解もいただくべく、大学の方でもいろいろと御努力をいただいておりま

 す、私どもも一緒に汗をかかせていただいておりますが、まず、大学の方々の御決断

 を、ありがたい、本当に感謝を申し上げたいというふうに思います。その上で、委員御

 指摘のように、搬送された方々はPCRプラスであるとはいえ無症状という形でござい

 ましたけれども、これまで搬送させていただいた方は、やはり高齢者の方もおられまし

 たので、結果的に、そこから容体の変化があった。その際には、その先の医療機関の受

 入れにおいて、私どもも、あるいは県も岡崎市もそれぞれ一緒になって取り組ませてい

 ただきましたけれども、時間のかかったケースもあったということは、私どもも正直、

 そのように認識をしてございます。今後、これから、今御指摘いただきましたように、

 クルー、こちらはちょっと若いので、同じような状況かどうかについてはこれから注意

 深く見守っていきたいと思いますけれども、同じようにお願いしました患者の方々に、

 容体、必要な状態があれば、地元岡崎市そして愛知県を越えて、私ども国としても、

 より広域的な観点から調整に汗をかかせていただきたい。そういう形で、岡崎医療セン

 ターの受入れに対して御理解をいただき、また円滑に進むように努力させていただきた

 いと思っております。

 

○重徳分科員

 もちろん、現時点で発症していないということですから、何時間もかけて岡崎まで

 横浜から来られた皆さんが発症すること自体には、何の罪も患者さんにはございません

 けれども、ただ、先ほど言いましたように、余り発症する方が多いと結果的に受け入れ

 られなくなりますから、そうすると、受入れ施設として、観察機関としての役割も結果

 的に果たせなくなる。そういう観点から、今回、また乗員の皆さんを、発症していない

 方々ということで選定するということだろうと思いますが、これまで、そしてこれから

 も含めてですけれども、どういうふうにその選定をして藤田病院へと搬送をされたので

 しょうか。

 

○吉田政府参考人

 お答えいたします。

 まず、今回の搬送でございますが、クルーズ船で感染者が非常に増加したという状況の

 中で、無症状でありながら陽性である方々を、一定の医学的管理のもとで生活すること

 の必要性ということを踏まえ、岡崎医療センターの御理解を得て、このような形で搬送

 させていただいたところでございます。その対象となった方々は、先ほど来お話ござい

 ますように、ウイルス検査において陽性ではあるが無症状ということではありますが、

 個々、搬送に当たりましては、横浜の埠頭から送り出させていただく際に、

 医師がその旨及び本人の体調なども確認した上で、搬送に当たらせていただいていると

 いうところでございます。

 

○重徳分科員

 適切な対応をお願いしたいと思います。

 また、この藤田岡崎医療センターへの受入れというのは、これはある意味、クルーズ船

 からの下船の判断と同じように、この岡崎医療センターから退院をどのようにさせてい

 くのかということで、同じようなことで、判断に悩んだり対応に悩んだりすることが

 あるんじゃないかと思います。きょうの分科会で現に加藤大臣が明らかにされましたよ

 うに、クルーズ船から陰性ということで下船された方も、今までのところで二十八人、

 その後熱の症状が判明したということでございますね。これは厚労省が健康状態の

 フォローアップ調査をして判明したということでございます。同じようなことが

 岡崎医療センターについてもそのまま言えるのかどうかということを確認したいと思い

 ます。つまり、岡崎医療センターから退院するというのは、クルーズ船からの下船と

 同じように、検査陰性の判定から完全隔離後二週間で退院、帰宅させるというふうに

 考えてよろしいんでしょうか。また、下船と同じように、退院をした後二週間でしょう

 か、毎日健康の確認をする、そういう対応も厚労省としてしていただくことになるんで

 しょうか。

 

○宮嵜政府参考人

 お答え申し上げます。

 先ほど来出ております藤田医科大学の方に搬送された方というのは、

 全て無症状病原体保有者ということでございます。無症状の病原体保有者につきまして

 は、陽性の確認から四十八時間ごとにPCRの検査を行い、陰性であると確認された

 ら、前回検体採取後十二時間後に再び採取を行い、二回連続で陰性が確認されたら退院

 可となっておりまして、同センターに滞在中の方も、同センターはまだ開院前ですので

 医療機関ではないですけれども、感染症法上の入退院ではないですけれども、同様の

 取扱いとなります。症状のなくなった方又は症状のない陽性者のPCR検査が陰性化

 したということは、当該者の新型コロナウイルス感染症が治癒したと考えられ、

 毎日の健康状態の確認はその後は不要と考えておりまして、退院後のフォローアップは

 しないというようなことになろうかと思います。

 

○吉田政府参考人

 若干、今の健康局長からの答弁を補足させていただきます。

 健康局長の方から、全てという言い方を申し上げましたが、今回の搬送に当たりまして

 岡崎医療センターにまず要請をさせていただいたのは、委員先ほど来おっしゃっていた

 だくような、陽性の方であって症状がまだ発症していない方ということでございました

 が、現実に搬送の手続といいましょうか取組を進める際には、そのような方々に同行

 されている御家族の方々が、岡崎に一緒に同行したいというような方もお申出が

 ございましたので、そのような方々につきましては、いわば引き裂くということのない

 ように、御一緒に行っておられますので、若干、陽性で症状のない方を中心に、

 もちろんそれを念頭にはいただいておられますが陰性の同行者もおられる。

 その上で、退院基準につきましては、先ほど大臣あるいは健康局長から申しましたよう

 に、今回、一連の新型コロナに関して整理をしております退院基準に基づいて、

 現場において判断をさせていただいているということでございます。

 

○重徳分科員

 いずれにしても、退院をした後のフォローアップはしないという御答弁でしたが、

 そこが本当に大丈夫かということが今問われていることだと思いますので。

 この点について、今答弁は求めませんが、同じことだろう、クルーズ船の下船と、

 この岡崎医療センターからの、もともと陽性だった方が退院に至った場合の、その後を

 フォローアップする必要があるという、必要性は同じことじゃないかと思うんですけれ

 ども。では、もし御答弁があれば、お願いします。

 

○宮嵜政府参考人

 お答え申し上げます。

 クルーズ船から陰性で下船された方につきましては、チャーター便等の五百名以上の方

 の状況も踏まえて、二月五日から十四日間の間に検査をしていて陰性であればほぼ問題

 ないだろうということで、今回のオペレーションになっております。

 その中で一例、栃木で陽性が出てしまったというようなケースは、ちょっと真摯に受け

 とめなきゃいけないと思います。そこはしっかり対応しなきゃいけないと思いますし、

 そういうことがあったので、クルーズ船から陰性で十四日たったからという枠組みで

 退院された方は毎日フォローアップしますという枠組みですけれども、藤田の方に

 行かれた方は、無症状ですけれどもPCRがプラスということですから、これは、

 ほかのPCRがプラスの方、あるいは、藤田じゃなくても医療機関に入院されている方

 も同じような考え方で、PCRを四十八時間毎にやっていって、陰性になったら、

 更にもう十二時間やって、陰性が二回繰り返されたら退院できるということですので、

 その後のフォローアップはないというような整理になろうかと思います。

 

○重徳分科員

 またちょっと現場の状況も確認しながら、必要な対応を求めていきたいと思います。

 それから、今回は、クルーの方々、乗員の方々が新たに入ってくるということですの

 で、これは乗客と比べて、一般的な話なんですけれども、なかなかクルーの皆さんを

 全員母国がチャーター機で、外国人の方の場合、アジアの、聞くところによると

 フィリピンとかインドネシア出身の方が多いというんですが、そういった国々から

 チャーター機でお迎えに来られるということが果たしてあるかどうか。この辺はわから

 ないし、確率は低いんじゃないかななんて思うんですけれども、そういう外国人の方が

 退院基準を満たした後の対応というのはどうするんでしょうか。家も家族も国内には

 ないわけですから、どうやって帰すんでしょうか。

 

○吉田政府参考人

 お答えいたします。

 きょうから岡崎医療センターの方で受入れをしていただいておられる方々、

 クルーの方々で、今委員御指摘のように、外国籍の方もおられます。私どもとしては、

 もちろん岡崎医療センターには、内外無差別といいましょうか、同じ処遇を施設内に

 おいて行っていただいておりますし、そのようにお願いもしてございますが、そこから

 出る際には、委員御指摘のような課題が、日本人の方とは違う課題があろうと思いま

 す。二つあろうかと思っておりまして、一つは、クルーということでございますので、

 そのあたりについては、やはり雇主である船会社の方々とこれから実際に退院に至るま

 での間によく御相談をさせていただきたいということと、それぞれ、領事館といいまし

 ょうか、それぞれの国籍をお持ちの方でございますので、その大使館、領事館の方とも

 お話をさせていただく。まだ今具体的に、きょうからでございますので、退院までもう

 少しお時間をいただくことになろうかと思いますけれども、丁寧にそのあたりは、

 岡崎医療センターの方々の御負担をなるべくかけないように、私どもとして調整させて

 いただきたいと考えております。

 

○重徳分科員

 そうですね、岡崎医療センターないし愛知県内の医療機関に過度な負担をかけないと

 いうことによって、対応がより広くその分できるようになることでありますので、

 ぜひ、各国政府とも連携をとっていただきたいと思います。そして、今のは医療面の話

 でしたが、もう一つ大事なのは、受け入れた地元でございます。地元への対応として、

 重要なこととして、これは一旦済んでしまったことではありますが、先ほど言ったよう

 に、今後のことも考えると、今回の件は、厚労省と岡崎医療センターで受入れを決め 

 て、市役所にはほぼ仰ぐことなく説明をされたと思いますが、地元への説明がどうも

 後回しになったというようなことで、やや、地元として、受け入れがたいというか、

 大きな不安があるということで、疑問視をされている市民の方もやはりおられます。

 今回の手順について、これが適切な手順だったかどうかということについてまずお尋ね

 します。

 

○吉田政府参考人

 お答えいたします。

 今回の岡崎医療センターにおける受入れ、私どもとすると患者の搬送という形は、

 非常に急を要する状況の中で、とり得る準備をさせていただき、私どもが要請をし、

 受入れを御決断いただいたということでございました。結果的に、岡崎医療センターの

 受入れを決定する前の段階で、愛知県あるいは岡崎市という、行政に対しましては、

 国として受入れを要請していること、センター内で行われる支援の内容、あるいは自治

 体やセンターと連携して対応していくということを御説明いたしましたけれども、

 いわゆる地域住民の方々については、その時点では何の形でも御説明をする機会を

 いただくことがございませんでした。その後、周辺住民の方々からのいろいろなお話

 をいただきました。岡崎市からも御要請がありましたので、住民説明会という形を

 開かせていただいております。省からの要請に基づくものということを私ども厚生労働

 省から、また、新型コロナウイルスが飛沫、接触感染するという科学的な背景について

 は私どもから、さらには、病院の方からは、センター職員の万全な防護策や動線管理等

 により、職員や市内への感染防止に全力で取り組んでいただいているということについ

 て、住民の方々にお伝えをさせていただいているということでございます。

 限られた時間の中でできる限りの対応をさせていただいたというところではございます

 が、今後も、地元の自治体、あるいは地方厚生局、私どもの出先とも密に連携しなが 

 ら、周辺住民の方々の不安についても丁寧に対応してまいりたいと思っております。

 

○重徳分科員

 岡崎医療センターの目の前には小学校もありますし、老人施設もあります。

 それから、やはりそこの地域住民の中には、一たび発症したら重症化に至るであろうと

 いうことで、障害児の親御さんが大変心配されているんですよね。これはやむを得ない

 ことだ、やむを得ないというか、当然のことだと思います。けさも私、最寄りのJR

 岡崎駅で駅立ちをして、通勤客の皆さんにもいろいろと御報告をしておったんです

 けれども、その中には、今、地元説明会で局長さんが、地元の東海厚生局長が大変失言

 をされたということを、批判するというよりは、ああいうこともあった、けれども、

 多くの市民の皆さんは受入れをちゃんと受けとめて、協力的な人が多いですよという

 ことまで言ってくださっている市民の方が現にいらっしゃいました。それから、地元の

 企業や団体も、あの岡崎医療センターに対して、日々差し入れをしたり、いろいろな

 応援をしていこう、こういう方々も大勢おみえになります。本当に温かいというか、

 すばらしい地域だと私は思っております。それだけに、政府は、こういった協力を

 求める以上は、病院はもちろん、地元への支援にも全力を挙げていただきたいと

 思います。具体的なこととして、これはもうさんざん言われていると思いますが、

 地元の住民に対するマスクとか消毒液といった資材を優先的に確保していただきたい。

 これはもう、きょうの基本方針、先ほど発表されました基本方針の中にも、関連事業者

 に増産を要請するとか、あるいは過剰な在庫を抱えることがないように関係者に呼びか

 けていくと。こういったことまではわかるんですけれども、更に言うと、やはり配給制

 というか、必ず市民の皆さんに、特に地元の周辺の方々に対してはちゃんと行き渡るよ

 うに、需給調整といいましょうか、きちっとそういった手だてまで地元とよく相談し

 ていただけないかなと。これは要望なんですけれども、一言ありましたらお願いしま

 す。

 

○吉田政府参考人

 お答えいたします。

 今回の受入れに当たりまして、地元岡崎市などから、患者の救急搬送業務を行う救急隊

 員用の防護服の確保でございますとか、周辺地域におけるマスク等の優先確保、

 あるいは受入れ患者の容体急変に備えた広域的な医療提供体制の構築、そして先ほど委

 員お触れになりましたけれども、隣接する小学校児童に対する感染症等の説明の支援

 というような御要望を頂戴しております。私ども、受入れをお願いする関係の地元とい

 うことで、この要望をしっかりと受けとめさせていただいて、できるところから着実に

 進めさせていただきたいと考えております。具体的には、これまで、救急隊員用の資材

 のうち、感染防止キットなどの送付という形で準備をさせていただいておりますし、

 あるいは広域調整についてもいろいろな取組をさせていただいております。それぞれ、

 いただいた御要望について最大限の努力をさせていただきながら、地元の方々の御協力

 に報いたいというふうに思っております。

(重徳分科員「何かもうちょっと、配給とか、どこに行けば手に入るか」と呼ぶ)

 今申し上げました、具体的な、例えばマスクあるいは消毒液などにつきましては、

 私ども、地元の市とも調整をさせていただいて、全体、全国的な需給の中で、岡崎市の

 御要望に少しでも応えるべく、物の確保を支援させていただいておりますが、その先、

 どういう形で市民の方々にお届けいただくかというところは、ある程度市の方でもお

 考えいただけていると思います。私どもとしては、市の御要望を踏まえて、市に対して

 きちっと物が確保できるように取り組ませていただきたい、このように考えておりま

 す。

 

○重徳分科員

 では、ぜひ、岡崎市ともしっかりと調整して取り組んでいただきたいと思います。

 次に、やはり風評被害というものが心配されています。

 風評で、御商売の方の経済的な損失ももちろんであります。そしてもう一つは、やはり

 子供たちが、岡崎の子だとか地元の子だということでいじめられたり、あるいは大人の

 方でも、具体的に聞いたのは、よその地域出身の方が、ことしはもともとのふるさとの

 同窓会に行くのは控えようとか、やめてくれとまで言われたかどうかわかりませんけれ

 ども、そういう影響まで出てきております。そういった意味では、いろいろな対策が

 必要なんですけれども、売上げ減少といったような金銭的なことも含めて、風評対策と

 いうのはどのように行っていく方針なのか、教えていただきたいと思います。

 

○宮嵜政府参考人

 お答え申し上げます。

 今般の国内における新型コロナウイルス感染症に対しましての不安が高まる中で、

 状況に応じて、風評被害による損失を防止するために必要な対応をとることは重要だと

 いうふうに考えております。その損失に対しましては、新型コロナウイルス感染症に

 関する緊急対策の中におきましても言及されてございますが、観光業等とか中小企業、

 小規模事業者等に対する緊急貸付けの枠を政策金融公庫に設けるとか、あるいは雇用調

 整助成金の関係等の対応もございますし、まず何よりも、私どもとしては、国民の皆さ

 んとかにしっかりと今回の情報を正確にお伝えしていく、あるいは、コールセンターな

 ども設けておりますけれども、いろいろ御不安とか御不満のあることも含めまして、

 しっかり相談に乗っていくというようなことも大取組も含めて、全体を取り組んでいき

 たいと考えております。

 

○重徳分科員

 財政措置を伴う予算については、私どもの申入れにもありましたとおり、きっちりと

 措置をしていく必要があると思いますし、そして、もう一つありました、情報提供につ

 いてもお願いしたいと思います。これから具体的に申し上げますけれども、情報提供は

 重要なんです。岡崎医療センターの今回の受入れについて、理解をされる市民も相当

 おられます、地元でも。だけれども、それでも、やはり正確で迅速な情報提供がなけれ

 ば、それは幾ら何でもないだろうという受けとめになってしまいます。ですから、

 緊急時ですから、何でも事前にとは言いませんけれども、事後、遅滞なく情報提供して

 いただきたい。その中で一つ取り上げますと、やはり正しい知識を、これはインターネ

 ットももちろんですが、民放とか報道機関にもちゃんと徹底すべきだと思うんですね。

 きょうの基本方針を見ますと、例えば空気感染はしない、直接触れた場合と飛沫感染し

 かないんだというようなことが書いてありますが、しかし、最近よく言われるのが

 エアロゾル感染、空気感染みたいなものですよね。そういうことがあり得るんだ、

 こういう報道があったり、それから、一度感染した患者さんは、一回治りました、

 そうするとちゃんと免疫ができるから再発はしないのか、このあたりも知りたい、

 こういう声もあります。また何人感染しました、こういう情報は多いんですが、

 しかし、基本方針にありますように、かかっても治る人も相当多いんですよ、

 こういうことも、実はそうなんですというレベルじゃなくて、やはり報道機関にも

 きちんと伝えてもらうように、これはもう国というか、いわゆる政府とそれから

 報道機関、一体となって取り組んでいかないと、無用な心配までは必要ないと思うんで

 すね。ですから、正しい情報をきちっと伝える、これは特に、こういった受入れをした

 地域においては極めて重要なことですので、そういったことに取り組んでいただきたい

 んですが、いかがでしょうか。

 

○宮嵜政府参考人

 お答え申し上げます。

 委員からも御指摘ありましたように、正確な情報を適時的確に発信していくことは大変

 重要だというふうに考えております。厚生労働省におきまして、これまでも、国民の皆

 様に迅速で正確な情報提供をするために、大臣みずからが定例の記者会見に加えまして

 臨時の会見を昼夜を問わず行うほか、ウエブサイトとかSNS等のさまざまな媒体を

 通じて、感染予防策、患者の発症状況等の情報もお伝えしております。

 あるいは、SNSについては、パトロールというか情報も見て、間違っているような

 情報があったらば、それに反論するような情報発信も厚労省の方からもさせていただい

 ているというようなこともございます。あるいは、その中で、具体的に御指摘がありま

 した例えばエアロゾルの感染などにつきましても、二月十九日に中国当局がガイドライ

 ンの改訂版を発表して、比較的密閉した環境で長時間高濃度のエアロゾルにさらされた

 場合はエアロゾル感染の可能性があると言及しているところは承知しておるところで

 ございますけれども、これがどのような状況で、どういう形でガイドラインに載ってい

 るのかというところはちょっと我々も情報収集して、しっかりまた情報発信していかな

 きゃいけないというふうに考えております。それから、一度感染して治った人がまた

 感染が出た事例というのも、これも今の段階で確定的なことを申し上げられるような

 情報をちょっと余り持ち合わせていないんですけれども、一般的には、感染症は

 一度治癒したら短期間で再感染するということはすごく考えにくいので、いずれにして

 も、引き続きそういう情報収集をして、適時適切な対応をしていきたいというふうに

 考えております。また、委員から御指摘ありました、PCRの検査結果で陽性が

 きょうは何人出たとか患者が何人出たというだけではなくて、我々が毎日発表していま

 す資料でも、退院された方が何人とか、軽快、軽症の方もどのくらいとかというのは

 出しているところなんですけれども、なかなかPRが、PRというか広報がうまくいっ

 ていないところもありますので、更に工夫して、こういう退院とかの人数とかの情報も

 しっかり引き続き公表していきたいというふうに考えております。

 

○重徳分科員

 そうですね。やはり発信力がちょっと十分でなくて、何が正しい情報なのかがわからな

 い、これが多くの国民の皆さんの感覚だと思います。

 最後に一点だけ。情報発信につきまして、感染者が発生しましたといった都道府県が

 どこまでその個人情報を出していいのか、これがはっきりしないものだから、都道府県

 ごとに対応が違っている。この人の職業は何なのか、どういう行動をとったのか、

 これが、もっと基準が、ルールが明確になっていないと、後出しで小出しにしていくと

 か、何か住民から言われて仕方なくとか、それはやはり国がちゃんと、どこまでの情報

 をどういうときは出すべきだと。これをはっきりしないと、結局、各自治体ごとに適切

 にやってくれと言われてもやはり困ると思います。先ほどの、前の質問者にもあった

 とおり、例えばイベントもどこまで開催自粛すればいいのかどうか、これも、適切に

 判断してくれと言うだけでは、何も示していないのと同じです。こういった情報発信

 の、提供の基準を明確にすべきじゃないかと思うんですが、いかがでしょうか。

 

○宮嵜政府参考人

 お答え申し上げます。

 基準をということですけれども、逆に、全国一律の基準というのも難しい面もあるの

 かなというふうには考えておりますが、考え方としては、感染症に関する情報公開に

 つきましては、公衆衛生上の必要性と個人情報保護に係るリスクを比べて、そもそも

 公衆衛生上の必要性を欠く場合とか、個人情報保護に係るリスクが公衆衛生上の必要性

 を上回ると考えられる場合については、当該情報は公表しないというような取扱いを

 しております。個別に基準があるわけじゃないんですけれども、例えば、今回の

 新コロナの感染症のケースでは、国籍とかというのは公衆衛生上の問題としては

 関係ないだろうということで、国としては公表していないというような取扱いがござい

 ます。今申し上げましたような基本的な考え方を基本としつつ、個別の実情も踏まえ

 て、それぞれの都道府県の責任において判断、公表しているというところもあるという

 ふうに考えておりまして、個別の事例によって公表範囲が異なるのは、その判断の前提

 となる個別の状況が異なるためだろうというふうに考えておりまして、なかなかちょっ

 と一律にというのは、状況によって難しいのかなというふうには考えております。

 

○重徳分科員

 ありがとうございました。

 お忙しいところ、大変感謝申し上げます。これからも頑張ってください。

 お願いします。

 

○渡辺(博)主査代理

 これにて重徳和彦君の質疑は終了いたしました。

 

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閉そく感 突破! しげとく 和彦

しげとく和彦ブログ

 平成28年11月30日~

 (それ以前のブログはこちら)


しげとく和彦語録

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現場に飛び込み、声なき声を聴く!

 政治家の基本は、現地現物。私には親譲りの地盤もお金もありません。現場に飛び込み、皆様一人ひとりの「声なき声」を聴いて回り、理想の地域と国家を実現する「一番身近な政治家」を目指します。

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「増子化」社会をめざす!

 日本の将来の閉塞感は、ひとえに人口減少が原因と言っても過言ではありません。「少子化」なんて先細りの寂しい言葉でなく、誰もが子どもを産み育てたくなる温かい地域社会をめざし、末広がりの「増子化」政策に取り組みます。

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オリンピック効果を地方にも! 

 2020年東京五輪の招致活動に関わった者として、開催決定は喜ばしいですが、首都圏へのインフラ投資ばかりが目立ちます。老若男女が参加する地域スポーツや地域が誇る文化を活性化し、世界に発信・交流するチャンスにしていきます。

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アレルギー対策を!

 食べ物、花粉症、アトピー、ぜんそく・・・。アレルギーは、日本人の国民的疾病とも言えますが、対策はまったく不十分。しげとく議員の初めての立法は、「アレルギー」の文言を日本の法律に初めて位置づけたことでした。

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 「道州制を実現する会」

 平成12年杉浦正健元法務大臣とともに、明治維新以来の47都道府県を10程度の自立した道州に再編しようと、議員連盟「道州制を実現する会」を立ち上げました。各道州が独自戦略で世界各国と通商貿易を行うなど活気ある地方を創造します。

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